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小野竹喬展

大阪天王寺の美術館にて 小野竹喬展見てきました
以前から気がかりだった句抄絵
芭蕉の奥の細道の名句を日本画で表したもの

86歳で芭蕉の足跡をたどって取材旅行しようという
並外れた気力に驚かされる


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入り口の絵

この絵の題
「赤々と日はつれなくも秋の風」




小野竹喬生誕120年
岡山展 2010年1月3日~2月14日
東京展 2010年3月2日~4月11日
小野竹喬展詳しくはこちら



091220_s今この本読んでます
net検索で見つけた本です
先月見てきた竹喬さんの絵がとってもよくわかる

書いた人は朝日新聞の文芸記者
偶然奥の細道への取材旅行に同行することになって
絵の構想を練っている段階からそばで見つめているので
10枚の句抄絵の生まれ出てくる様子がくわしく書かれている




・田一枚植えて立ち去る柳かな
・笠島はいづこさ月のぬかり道
 こんなさりげないシーンを名句にして遺す俳人 そして画家
・まゆはきを俤にして紅粉の花

・五月雨をあつめて早し最上川
 本のおかげでこの絵は最上川の荒々しい川底まで見えるよう
・涼しさやほの三か月の羽黒山
 イメージよりもすっきり明るい絵
 後の東山魁夷画伯を思わせる色彩
・暑き日を海にいれたり最上川
・象潟や雨に西施がねぶの花
 取材旅行でねぶの花も写生しておられる
・荒海や佐渡によこたう天河
・あかあかと日は難面もあきの風
・浪の間や小貝にまじる萩の塵

すっきり整理された構図そして奥深い色彩の絵は
どれが好きかひとつ選び出すのは難しい


小野竹喬作品一覧

そういえば竹喬展 明日までです

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