天満天神 繁盛亭
大阪生まれは天満宮を天満の天神さんと
さん付けでよびますが
そのすぐ前にある「繁盛亭」に出かけた
まだ暑さの残る9月はじめ
低い軒先から吹き出る冷気に
水滴がくっついて
まるで煙を噴き出しているみたい
いいあんばいに冷えた空気が降りてきて
これだけでも炎天下で待つ身には助かった
昔風のいかにも小屋という大きさで
入り口の珍しい様子も身近に見れて
待つ間も退屈しない
いよいよ入場
前もっていただいた番号順に
上手に誘導されながら・・・
指定席じゃないけれど
なんといっても小さな小屋だからどこに座ってもよく見える
Akiさんと
真ん中のころあいの席に落ち着く
幕が開くまで退屈しのぎに
華やかなちょうちんなど撮って待つ
ちょうちんってこうしてみると
シャンデリア効果もあってなかなかきれい
開幕前のざわつきも心地いい
ふと知っているお名前見つけたりして・・・
林家竹丸
若手は仲入りで
パンフレット配ったりして
愛想もいい
着物すがたちらほら
着物でくると大入り袋いただけるとか
テレビでのお笑い芸人の
下品でつまらないこと
たぶん今日の前座も
下手糞なんだろうなぁ・・・って
全く期待なんかしないで出かけた寄席
でもこの日落語の定席繁盛亭では
全員手抜きなしの見事な「芸」をみせてくださった
突然
「今日の大入りのお礼に・・・」と
今高座で話していた落語家が
きりりと舞ってくれた姿がいなせ
腰に煙草入れなどさげて小粋に舞う様子は
いわゆる日本舞踊の格式ばったものにはない親しみがあって
サービス精神が掛け値なしに伝わってくる
目録にないおまけの出し物にお客は大満足
桂勢朝の南京たますだれ
テレビではめったに見ない古い芸とおもっていたけど
とんでもない
本当に下手なのか 出来ないのか
ハラハラさせておいて
最後には大技を立て続けにさらりと決めて大いに盛り上がった
話芸に人柄がにじみ出て無邪気にひきつけられた
すべて終わって外にでる
小屋の前でついつい親しく話しかけてしまった
「本当は上手なんでしょう?」
「ま そういうことにしておきましょう」・・・て
ポーズしてくれた
初めての繁盛亭
中でも最高だったのが桂小米朝
五代目米団治を襲名するとあって
芸が輝いていた
テレビで録画して後に残るわけでもない
今日限りなのに
たった200人のお客のために精一杯手抜きなしで演じてくれた
また聞きに来たいと思わせてくれた
こちらが笑うと演者にひびく
思いっきり笑って心も体もほぐれにほぐれて
ライブのすばらしさを満喫
以来会う人毎にすすめている
天満天神繁盛亭 おもしろいよ 疲れたときに行きはったらええわ
今日の新聞「記者の目」で上方落語のすごい人気ぶりについて書かれていた
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