我が家の睡蓮 白
昔々
母が取り寄せて育てていた家伝の睡蓮
当時両親とは
１時間ほど離れたところにすんでいて
度々親子で遊びに来ていた
母は元気でたくさんのバラを育てていた
その手前の一番目立つ場所に火鉢をうめて
睡蓮の栽培を始めた
たぶん父が母に言われて穴を掘り埋め込んだんだと思う
今ものこるあの水準器を使って ていねいに・・・
その日も親子で遊びに行ってお庭の花を見ていた
「煮干を入れても浮いてしまうだろうし
お箸にでもくくりつけて埋めようか・・・」
火鉢の前での両親の会話を
なぜかはっきりと覚えている
今から４０年ほど前の話
１２０本のバラを育て さらに睡蓮を手がけるなんて
母はずいぶん考えが進んでいたわけで・・・
その睡蓮をワタシが引き受けてそだてるなんて
その日はまだ想像も出来なかった
・・・・・・